清掃不備による転倒事故と残った後遺症
Kさんの妻(50代・女性)が事故に遭ったのは、ある年の夏のことでした。状況を、夫であるKさんのご主人が語ります。
「妻が通勤途中のビルに入ったところ、清掃業者が水をまいた床で滑って転倒したんです。清掃中を示す札も立てられていませんでした。この事故で、妻は右上腕骨と肋骨を骨折する大怪我を負いました」
約1年間の治療の末、労災から後遺障害12級6号が認定されました。しかし、腕の痛みや可動域の制限は残り、事故前の生活を取り戻すことはできませんでした。
保険会社の不誠実な対応と募る怒り
治療が一区切りつき、加害者側の保険会社との示談交渉が始まりましたが、その対応にKさんのご主人は強い憤りを感じます。
「『提示された示談内容を見て愕然としました。労災では腕の機能障害で12級6号と認められたのに、保険会社は独自の判断で、より症状が軽いとされる神経症状の12級13号として計算していたんです。逸失利益の算定期間も不当に短く、あまりに不誠実でした』」
さらに、Kさんのご主人を苛立たせたのは、保険会社の担当者の態度の変化でした。
「『当初は親身な態度だったのに、金額を提示してからは「これ以上は出せません」の一点張り。本当に腹立たしかったですね』」
妻の無念を晴らすための弁護士への依頼
保険会社との交渉に行き詰まりを感じたKさんのご主人は、弁護士への相談を決意します。
「『妻は事故のせいで、計画していた登山も諦めざるを得なくなりました。腕が上がらず、もう一生、山には登れない。その話をする間もなく交渉を打ち切られそうな状況に、妻の無念を晴らしたい一心で、弁護士さんにすべてを託しました』」
依頼を受けた弁護士は、保険会社と粘り強く交渉。後遺障害等級の判断は覆らなかったものの、逸失利益の喪失期間を延長させ、入通院慰謝料なども裁判で用いられる基準まで引き上げることに成功しました。
「『保険会社との煩わしいやり取りから解放され、精神的に本当に楽になりました。専門家にお任せして本当に良かったです』」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「『もし保険会社の言うがままに示談していたら、妻の苦しみに見合わない内容で終わっていたでしょう。専門的な知識がないと、何が正しくて何が不当なのかも分かりません。少しでもおかしいと感じたら、絶対に専門家である弁護士さんに相談すべきです。泣き寝入りする必要はありません』」