路側帯を走行中、突然開いた車のドアとの衝突
ある年のこと、千葉県内でパートの仕事に向かっていたSさん(70代・男性)を、予期せぬ事故が襲います。
「自転車で路側帯を走っていたら、信号待ちで停まっていた車のドアが急に開いて、そのまま激突して転倒してしまったんです」
突然の出来事に、Sさんはなすすべもありませんでした。この事故により、左恥骨骨折、左座骨骨折、そして肋骨骨折という大怪我を負ってしまいます。
「骨盤の骨折で、事故後の2ヶ月は歩くこともできず、本当に辛い毎日でした。まさかあんな形でぶつかってくるとは思ってもみませんでした」
1年近い治療と、残ってしまった後遺症の痛み
Sさんは約1年にわたり、懸命に治療を続けましたが、残念ながら痛みは完全にはなくなりませんでした。その結果、後遺障害等級14級9号が認定されることとなります。
「ようやく治療が終わり、相手の保険会社から示談の提示があったのですが、その内容を見て本当にがっかりしました。特に納得いかなかったのは、後遺障害に対する慰謝料です」
そう言ってSさんは当時の悔しさをにじませます。
「『後遺障害の慰謝料は50万円です』と。これだけ痛みが残っていて、これからも付き合っていかなければならないのに、この金額では到底納得できませんでした。保険会社の担当者に不満を伝えても、話がかみ合わない感じがして、どうしていいか分からなくなりました」
弁護士への依頼で、後遺症の苦しみに見合った賠償へ
このままではいけない。そう考えたSさんは、自身の自動車保険に付帯していた弁護士特約を使い、専門家に相談することを決意します。
「『後遺障害が残ったのに慰謝料が低すぎる。納得できない』という気持ちを弁護士さんに正直に伝えました」
Sさんの依頼を受けた弁護士は、すぐに保険会社との交渉を開始しました。
「交渉はすべて弁護士さんにお任せしました。保険会社と直接やりとりする精神的な負担から解放されただけでも、本当に楽になりました。最終的に、慰謝料などを裁判で使われる基準で計算し直していただき、当初の提示額の倍近い金額で示談することができました。自分一人で交渉していたら、こんな結果にはならなかったと思います。専門家にお願いして本当に良かったです」
納得できない提示には、専門家の力を
「事故で怪我をして、その上でお金の話をするのは本当に精神的にきつかったです。特に、後遺症が残ったのに、その苦しみを軽く見られたような提示をされた時の悔しさは忘れられません。もし保険会社の対応や金額に少しでも疑問を感じたら、一人で抱え込まずに弁護士さんに相談することをお勧めします。特約があれば費用も心配いりませんから」