タクシーの急停車で転倒、バイク大破と大怪我
ある年の冬、Fさん(30代・女性)の日常は一瞬にして暗転しました。都内でバイクを運転中、前方を走っていたタクシーが急停車。避けきれずに転倒し、大怪我を負ってしまったのです。
「右肩と左指を骨折しました。買ったばかりのバイクも全損になり、体も将来もどうなるのかと不安でいっぱいでした。事故がなければ、海外へマッサージの資格を取りに留学する予定だったんです」
体の痛みと、絶たれた夢。Fさんは失意の底にいました。
休業損害の打ち切りと、賠償交渉の壁
事故時無職だったFさんですが、留学準備中のためハローワークから支給されていた金額を元に休業損害が支払われていました。しかし、それも突然打ち切られてしまいます。
「保険会社からは賠償金の提示がないまま、休業損害もストップしてしまいました。最初に依頼した弁護士さんとのやり取りもうまくいかず、経済的に本当に追い詰められていました」
Fさんは、弁護士を変更することを決意します。
人身傷害保険の活用と粘り強い交渉で総額1600万円を獲得
新たに依頼を受けた弁護士のサポートで、Fさんは後遺障害等級「10級10号」の認定を受けます。しかし、事態は好転しませんでした。相手方の弁護士が、事故状況からFさんの過失が大きいと主張し、賠償金の支払いを拒否してきたのです。
「10級が認められたのに、賠償金がゼロかもしれないと聞いたときは、本当にショックでした」
そこで弁護士は戦略を変更。まずFさんご自身の人身傷害保険から約1000万円を回収し、生活の安定を図りました。その上で、相手方と粘り強く交渉を重ね、最終的に100万円の上積みに成功。自賠責保険金なども含め、総額約1600万円で解決することができました。
「提示ゼロの状態から、諦めずに交渉を続けてくださったおかげです。本当に感謝しています」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「後遺障害が認められても、すんなり賠償金が支払われるとは限りません。保険会社の対応や賠償額に疑問があれば、すぐに専門家に相談するべきです。特に弁護士特約があれば費用の心配もいりません。諦めずに、自分の正当な権利を主張することが大切だと思います」