デイサービスでの転倒、大腿骨骨折の悲劇
Iさん(60代・男性)のお母様(80代)は、ある年の冬、利用していたデイサービス施設で転倒し、大腿骨を骨折する大怪我を負いました。
「職員さんが少し目を離した隙の出来事でした。事故前は手を引けば歩けた母が、この事故が原因で寝たきりになってしまったんです。要介護1から要介護5になり、事故がなければ退所する予定だったのに…、本当に悔しいです」
3か月間の入院と手術を経て、お母様は病院併設の介護施設へ。しかし、ここから金銭的な問題がIさんを悩ませることになります。
二転三転する保険会社の対応と募る不信感
「当初、施設側の保険会社は、退院後の施設費用を全額負担すると約束してくれました。それなのに、代理人の弁護士が出てきてから話が変わり、一方的に支払いを減額されてしまったんです。入院費は出してくれましたが、肝心の将来の補償については何も言ってこない。このままでは、母の介護費用も自分たちで背負うことになるのかと、途方に暮れました」
保険会社から最終的な示談金の提示がないまま、時間だけが過ぎていきました。
弁護士依頼で形勢逆転、約557万円で解決
「相手には弁護士がついている。素人の自分たちでは太刀打ちできないと思い、専門家にお願いすることにしました」
Iさんの依頼を受けた弁護士は、お母様が要介護5になったことによる将来の介護費用などを法的な観点から算出し、相手方の代理人弁護士に請求しました。
「保険会社から提示される前に交渉を始めて本当に良かった。僕たちの代わりに、すべて弁護士さんが交渉を進めてくれました。その結果、最終的に556万9003円で示談することができたんです。提示がなかった状況から考えると、驚きの金額でした。専門家に任せることの重要性を痛感しました」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「介護施設での事故は、立証や交渉がとても難しいと聞きます。ましてや相手に弁護士がつけば、個人で交渉するのはほぼ不可能です。もし家族が事故に遭い、お金の問題で不安を感じたら、すぐに弁護士に相談してください。正当な補償を受けるために、専門家の力を借りるべきです」