家族を乗せた雪道で…突然の正面衝突
ある年の冬、Uさん(20代・男性)は、妻とまだ幼い3人のお子さんを乗せて岐阜県内の山道を車で走っていました。その時、悲劇は突然訪れます。
「家族も乗っていたので、本当に肝が冷えました。雪が残る峠のカーブを上っていたら、対向車がセンターラインを越えて、いきなり目の前に現れたんです」
避けようもなく、車は正面衝突。Uさんは、首や腰、脚に強い痛みを感じ、すぐに病院へ向かいました。
「事故の衝撃もそうですが、相手が100%悪いと確信していました。それなのに、この後、相手方の不誠実な対応に苦しめられることになるとは思いもしませんでした」
相手の嘘と保険会社の対応に募る不信感
事故後、Uさんは相手方の主張に耳を疑います。
「『雪で道が狭く、お互い様だった』などと言い出したんです。そんなはずはありません。明らかに相手がはみ出してきたのに…。さらに、相手の保険会社はこちらにも5割の過失があると主張し、治療費の支払いも拒否してきました」
Uさんは自身の保険を使って治療を続けるしかなく、やり場のない怒りと将来への不安に苛まれました。
「なぜこちらがこんな思いをしなければならないのか。絶対に納得できないと、強く思いました」
証拠が示した真実と粘り強い交渉の末の解決
Uさんは、自身の自動車保険に付帯していた弁護士特約を使い、専門家に助けを求めることにしました。
「相手の主張も保険会社の対応も、到底受け入れられませんでした。悔しい思いを晴らすためにも、弁護士さんにすべてを任せることにしたんです」
依頼を受けた弁護士は、警察が作成した実況見分調書を取り寄せ、相手方がセンターラインをオーバーしていた事実を客観的に証明。これにより、相手方の保険会社もついに非を認めました。
「治療が終わった後、後遺障害は残念ながら認められませんでしたが、弁護士さんは僕の悔しい気持ちを汲んで、最後まで粘り強く交渉してくれました。最終的には紛争処理センターという機関を使って、納得のいく形で解決まで導いてくれたんです」
精神的な負担が大きかった交渉から解放され、Uさんはようやく安堵の表情を浮かべました。
納得できない時は、諦めないでほしい
「事故の直後は心身ともに大変で、保険会社と対等に話をするのは本当に難しいです。僕の場合、相手が嘘をついていたので本当に腹が立ちましたが、弁護士さんが客観的な証拠で反論してくれたおかげで、正当な結果を得ることができました。少しでもおかしいと感じたら、絶対に諦めずに専門家に相談するべきです。一人で抱え込む必要はありません」