信号のない十字路での悲劇
Tさん(30代・男性)が都内で自転車に乗っていたある日、信号のない十字路を直進していたところ、左から来た自動車に追突されるという事故に遭いました。
「事故の衝撃で、腎臓損傷や肋骨の多発骨折という重傷を負ってしまいました。気づいたら病院のベッドの上で、そのまま50日間も入院することになったんです」
突然の事故で大怪我を負っただけでなく、仕事も失うことになってしまったTさん。
「これからどうなってしまうのか、本当に目の前が真っ暗になりました」と、当時の絶望感を語ります。
後遺障害8級認定と、保険会社への憤り
懸命な治療を続けましたが、Tさんには残念ながら重い後遺症が残ってしまい、後遺障害等級8級相当と認定されました。しかし、その後、相手方の保険会社から提示された内容に、Tさんは強い憤りを覚えます。
「重い後遺障害が残ったにもかかわらず、将来の減収を補う逸失利益の計算期間が、非常に短く見積もられていたんです。私の将来をなんだと思っているんだと、本当に腹が立ちました。この金額では到底納得できません」
提示された内容が妥当なのか、後遺障害のことも含めて不安になったTさんは、弁護士に相談することを決意しました。
長期化した交渉の末の逆転劇
弁護士が介入し、保険会社との交渉が始まりました。しかし、Tさんにもともと持病があったことなどを理由に交渉は難航し、1年近く話が進展しないというもどかしい時間が過ぎていきました。
「弁護士さんに任せたものの、なかなか進展がなく、正直あきらめかけていました。私自身、仕事や生活のことで頭がいっぱいで、連絡が滞ってしまう時期もあり、もうダメかと思ったこともあります」
膠着状態が続きましたが、弁護士は諦めずに粘り強く交渉を再開。すると事態は急転します。
「驚くことに、あれほど強硬だった相手方の態度が変わり、最終的には満足のいく内容で示談することができました。最後まで諦めずに交渉してくれた弁護士さんには本当に感謝しています」
諦めずに専門家を頼ることの大切さ
「私のように、保険会社からの提示に納得がいかない方は多いと思います。交渉が長引くと精神的にも辛くなり、もういいかと諦めたくなる気持ちも分かります。でも、そこで諦めてはいけません。専門家である弁護士に任せることで、道が開けることがあります。一度は膠着状態になりましたが、最終的には満足のいく結果を得ることができました。一人で抱え込まず、まずは相談してみてください」