工場の作業で鉄板が落下。左手の後遺症に将来への深い絶望

60代 男性 愛知県
Kさん

「慣れない作業で親指が動かなくなった…。この先どうやって生きていけば…」

労災事故で負った後遺症。会社への不信と生活への不安。

実際の事例に基づいて、インタビュー形式の文章および掲載写真を再現・生成し、
個人情報保護の観点から編集を加えています

不慣れな作業中に起きた悲劇

2020年の冬、Kさん(60代・男性)は、愛知県内の勤務先の工場で、入社して間もないにもかかわらず、慣れない機械の操作を指示されました。

「担当者が休みで、社長から『見様見真似でやってくれ』と言われたんです。操作方法も全く分からず、教えてくれる人もいない。勘で動かすしかありませんでした」

Kさんがクレーンで巨大な鉄板を持ち上げる作業をしていた時、悲劇は起こりました。突然、磁石が外れて鉄板が落下し、Kさんの左手を直撃。気がついた時には救急車の中にいたといいます。

動かぬ指と会社への不信感

事故により左手首と親指を骨折したKさんは、約10ヶ月にわたり、ほぼ毎日リハビリに通う日々を送りました。しかし懸命な治療も及ばず、左手の親指が動かなくなるという重い後遺症が残ってしまいます。

「握力は右手が50kgなのに対して、左手はわずか5kg。後遺障害10級と認定されました。これではまともな仕事もできません」

労災保険からの給付はありましたが、会社からは補償に関する話は一切なく、Kさんは事故後の生活に大きな不安と会社への不信感を募らせていきました。

裁判を経て、未来への一歩を

「労災だけでは十分な補償とは言えない。会社にきちんと責任を取ってほしい」。そう考えたKさんは弁護士に相談し、会社に対して損害賠償を求める裁判を起こすことを決意しました。

「裁判では、こちらの不注意も指摘されるなど、交渉は一年以上にも及びました。ですが、複雑な手続きや交渉はすべて弁護士さんにお任せできたので、治療に専念できました」

長い裁判の末、Kさんの主張が認められ、最終的に納得のいく形で和解が成立。Kさんはようやく、未来へ向けて新たな一歩を踏み出すことができました。

同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ

「労災事故だからと、一人で抱え込んで諦めてしまうのは本当にもったいないです。会社に責任があるのなら、きちんと補償を求める権利があります。私の場合、弁護士さんに相談したことで、精神的にもとても楽になりましたし、納得のいく結果を得ることができました。もし同じように悩んでいる方がいれば、まずは専門家である弁護士さんに相談することをおすすめします」