突然の事故と低すぎる賠償提示
2021年の夏、Nさん(30代・男性)は三重県内のトンネルで事故に遭いました。非常駐車帯から急発進してきた車を避けようと急ブレーキを踏んだところ、その衝撃で右足じん帯断裂の重傷を負ってしまったのです。
「1年近く治療に通い続け、やっと終わったと思ったら、相手の保険会社から示談金の提示がありました」
しかし、その書面に記載されていた金額は、Nさんの苦労に見合わないものでした。
提示額45万円への不信感
保険会社がNさんに提示した示談金の額は、約45万円。特に、入通院に対する慰謝料は約24万円と、1年近い治療期間に対して非常に低い金額でした。
「提示された金額を見て、とても納得できるものではないと感じました。専門家でない私には、この金額が適正かどうかの判断もつかず、途方に暮れていました」
このままではいけない。そう感じたNさんは、専門家である弁護士に相談することを決意します。
弁護士介入と136万円の増額
弁護士がNさんの状況を精査し、裁判で用いられる基準で算定し直したところ、賠償額は約181万円になることが分かりました。しかし、弁護士が請求しても保険会社は増額にほとんど応じず、交渉は交通事故紛争処理センターでの話し合いに持ち込まれました。
「すると相手は態度を硬化させ、今さら私にも2割の過失があったと言い始めたのです。怒りを通り越して呆れました」
しかし、弁護士が粘り強く対応し、Nさんの人身傷害保険も活用するなどした結果、最終的に当初の請求額に近い約181万円で解決。当初の提示額から約136万円もの増額を勝ち取ることができました。
「弁護士さんが最後まで諦めずに対応してくれたおかげです。本当に感謝しています」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「もしあの時、保険会社の言う通りに45万円で示談していたら…と考えると、恐ろしいです。相手は交渉のプロ。個人で立ち向かうのは非常に困難だと痛感しました。私の場合は弁護士費用特約があったので、費用を気にすることなく依頼できました。正しい賠償金を受け取るために、保険会社の提示に疑問を感じたら、絶対に専門家に相談するべきです」