生きがいを奪った事故と経済的な不安
シニアマラソンの日本記録保持者であるHさん(60代・男性)。ある年の冬、兵庫県内でランニング中に車に轢かれ、両足を骨折する大怪我を負ってしまいました。
「いつもの道を走っていたら、突然車に足を轢かれて…。緊急手術を受け、3週間ほど入院しました。退院後もギプスが外せず、まともに動けない日々が続きました」
走るという生きがいを奪われただけでなく、Hさんは経済的な不安にも直面することになります。
保険会社の非情な対応と募る不信感
Hさんは仕事をリタイアし、主夫として家事を担っていました。しかし、相手方の保険会社は、その点を逆手に取るような主張をしてきたのです。
「私が専業主夫だということで、休業損害は支払えないと言われたんです。事故のせいで家事もままならない状態なのに、補償はゼロだと。あまりに一方的な言い分で、本当に悔しかったです」
当初依頼していた弁護士の対応も頼りなく、保険会社から具体的な賠償額の提示もないまま、Hさんの不安と不信感は募るばかりでした。
弁護士交代と逆転劇。529万円の獲得
このままでは泣き寝入りになってしまうと危機感を覚えたHさんは、弁護士を替えることを決断しました。
「新しい弁護士さんは、『主夫としての休業損害は請求できる』と力強く言ってくれました。保険会社から提示される前に交渉を始めてくれて、本当に心強かったです」
弁護士は、Hさんが主夫として家事労働に従事していた実態を詳細に主張。後遺障害14級認定に伴う逸失利益とあわせて請求しました。
「保険会社が当初ゼロと回答していた休業損害と逸失利益を粘り強く交渉してくれ、最終的に慰謝料などを含め、合計約529万円で示談することができました。ゼロからの大逆転です。専門家に頼むことの重要性を痛感しました」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「保険会社の『主夫だから休業損害は出ない』という言葉を鵜呑みにしていたら、正当な補償は受け取れなかったでしょう。悔しい思いをしているなら、絶対に諦めないでください。私の場合は弁護士特約があったので、費用を気にせず依頼できました。保険会社の提示に疑問を感じたら、すぐに専門家に相談することをお勧めします。正しい知識で戦ってくれる味方がいるだけで、結果は大きく変わります」