予期せぬ事故と会社の安全配慮義務
都内の飲食店に勤務するIさん(50代・女性)。ある年の春、会社の指示で予期せぬ事故に遭います。
「別の店舗へ説明会に行くだけのはずが、いきなり厨房に入れと命令されて…。安全靴もないままヒールで調理をしていたら、床で滑って転倒し、右肘を脱臼してしまいました。まさかこんなことになるなんて、本当に呆然としました」
この事故で、Iさんは右肘の靭帯を損傷する重傷を負い、2度にわたる手術を受けることになりました。
会社の不誠実な対応と賠償への不安
治療の末、事故の翌年の夏に症状固定となり、後遺障害12級6号が認定されました。しかし、Iさんの苦しみは続きます。
「労災から給付金、会社からも少し補償金が出ましたが、これは損害賠償とは違います。会社の安全管理に問題があったのに、その責任を認めず、正式な賠償の提示も一切ありませんでした。このままでは泣き寝入りするしかないのかと、暗い気持ちになりました」
会社の不誠実な対応と、将来への経済的な不安から、Iさんは弁護士への相談を決意します。
弁護士の交渉で賠償金700万円を獲得
Iさんからの依頼を受け、弁護士は会社に対して損害賠償を請求。会社側も弁護士を立て、過失割合が主な争点となりました。
「弁護士さんは、会社の安全配慮義務違反を粘り強く主張してくれました。私一人では、とても太刀打ちできなかったと思います」
会社側からの正式な提示がない状態から交渉を始めた結果、最終的に700万円の賠償金を受け取る内容で示談が成立しました。
「弁護士さんに依頼していなければ、こんなに正当な賠償を受け取ることはできなかったと思います。会社が責任を認め、金銭的にも補償してもらえたことで、やっと前に進める気がします」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「勤務中の事故でも、会社がすんなり責任を認めるとは限りません。特にお金の話になると、ごまかされてしまうこともあると思います。おかしいな、納得できないなと感じたら、絶対に諦めないでください。専門家である弁護士さんに相談すれば、法的な観点から正しい交渉をしてくれます。まずは相談することが、解決への第一歩だと思います」