信号の認識違いが生んだ悲劇
2019年の秋、石川県在住のTさん(50代・男性)は、横断歩道を歩行中に自動車にはねられるという大事故に見舞われました。
「横断歩道を渡っていた時でした。自分では信号が青の点滅だと思っていたのですが、気づいた時には車がすぐそこまで来ていて…。ドンという衝撃の後、意識が朦朧としました」
この事故でTさんは、上下の顎、左腕、右鎖骨、肋骨、肩甲骨を骨折するという、あまりにも大きな怪我を負いました。体中の激痛に耐えながら、94日間もの入院生活を余儀なくされたのです。
終わらない痛みと重い過失への絶望
退院後もTさんは懸命に治療を続けましたが、体の痛みは簡単には引きませんでした。
「仕事にはなんとか復帰しましたが、体は正直でした。特に車の運転が辛く、バックで駐車するのが本当にきついんです。それに、保険会社からは私の信号無視が原因で、過失が7割にもなると言われました。これでは十分な補償なんて受けられないんじゃないかと、目の前が真っ暗になりました」
後遺障害も残る中、自身の過失が大きいという現実に、Tさんは深い絶望感に苛まれていました。
弁護士が切り拓いた逆転の道
2023年の春、Tさんは藁にもすがる思いで弁護士に相談します。
「このままではいけないと、弁護士さんに相談しました。自分の過失が大きいことは分かっていましたが、後遺障害の等級も認定されていたので、何とかならないかと」
依頼を受けた弁護士は、Tさんに代わって自賠責保険への被害者請求や労災保険への申請手続きを開始。特に、Tさんの過失が大きく認定され、賠償金が大幅に減額されることを防ぐため、事故状況を精査した上で意見書を提出しました。
「弁護士さんは複雑な手続きをすべて引き受けてくれました。自分に不利な状況だったにも関わらず、専門的な主張をしてもらえたおかげで、後遺障害8級として自賠責保険からしっかり補償を受けることができました。本当に感謝しています」
不利な状況でも諦めないでほしい
「自分に過失があるからと、泣き寝入りを考えてしまう人もいるかもしれません。でも、絶対に諦めないでください。私のように、自分ではどうしようもない複雑な状況でも、専門家である弁護士さんなら解決の糸口を見つけてくれます。一人で抱え込まず、まずは相談してみることが大切だと思います」