予期せぬ追突事故と長引く痛み
ある年の夏、茨城県にお住まいのHさん(60代・女性)は、車で信号待ちをしていた際に予期せぬ事故に見舞われます。
「信号で止まっていたら、急に後ろから『ドン!』と。相手の車がバックで突っ込んできたんです。まさかそんなことが起きるなんて、本当に驚きました」
突然の衝撃で、Hさんは首から腰にかけて強い痛みを負いました。
「事故後すぐに病院に行き、捻挫と診断されました。そこから約7ヶ月間、週に3回もリハビリに通い続けましたが、痛みはなかなか取れませんでした」
保険会社の非情な主張と募る怒り
約7ヶ月の治療を終え、症状固定となったHさんは、相手方の保険会社との示談交渉に臨みます。しかし、そこでHさんは耳を疑うような主張をされることになりました。
「私は当時一人暮らしでしたが、近くに住む娘が一人で子育てしながらフルタイムで働いているので、毎日娘の家に行って家事や孫の面倒を見ていました。それが私の生活の中心だったんです。それなのに、相手の保険会社は『一人暮らしだから家事をしていない』の一点張りで、主婦としての休業損害を一切認めようとしなかったんです」
娘のために尽くしてきた日々を全否定されたようで、Hさんは深い憤りと悔しさを感じました。
「私の苦労や生活の実態を全く見ようとしない保険会社の対応に、本当に腹が立って仕方がありませんでした」
弁護士の介入で認められた「主婦としての価値」
保険会社の不誠実な対応に納得がいかなかったHさんは、自身の自動車保険に付帯していた弁護士特約を利用し、専門家へ相談することを決意します。
「このままではいけないと思い、弁護士さんにすべてを話しました。私の生活の実態をきちんと評価してほしいとお願いしました」
依頼を受けた弁護士は、Hさんが娘さん家族のために日々行っていた家事労働の具体的な内容や状況を詳細に聞き取り、保険会社に対して粘り強く主張を展開しました。
「弁護士さんが私の代わりにしっかりと交渉してくれたおかげで、保険会社もようやく私の家事労働を認めてくれました。当初はゼロ円だった主婦としての休業損害が認められ、慰謝料もきちんと計算し直してもらい、納得のいく形で示談することができました。本当にほっとしました」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「もし保険会社の言い分を鵜呑みにしていたら、私の苦労は全く報われないままでした。『一人暮らしだから』という形式的な理由だけで、生活の実態を見てもらえなかった時の悔しさは忘れられません。保険会社の対応に少しでも疑問を感じたら、絶対に一人で悩まないでください。弁護士さんに相談すれば、被害者の立場に立って、正当な権利を主張してくれます」