歩道でのひき逃げと左腕骨折の悲劇
ある年の暮れ、高校生のWさん(10代・女性)は、都内の歩道を歩行中に理不尽な事故に巻き込まれました。
「娘が歩道を歩いていたら、前から来た車にドアミラーで肩をぶつけられたんです。しかも、相手はそのまま走り去ってしまいました。いわゆる『ひき逃げ』です」
そう語るのは、Wさんのお父様です。
「防犯カメラのおかげで加害者は見つかりましたが、娘は左腕を骨折する大怪我を負いました。まだ高校生なのに、本当にかわいそうで…」
7ヶ月のリハビリと低すぎる慰謝料提示
Wさんは約7ヶ月にわたり、筋力や握力を取り戻すためのリハビリに耐え抜きました。治療が終了し、相手方の保険会社から示談金の提示があったのは、事故から半年以上が経過した頃でした。
「保険会社から提示された金額は、治療費などを除くと70万円でした。ひき逃げされた恐怖、7ヶ月もの長いリハビリ、学業への影響などを考えると、あまりにも低い金額だと感じました。娘の苦しみが正当に評価されていないことに、強い憤りを覚えました」
弁護士介入で賠償金が2倍の140万円に!
提示額に納得できなかったお父様は、自身の自動車保険に付帯していた弁護士特約を利用して、専門家に交渉を依頼することにしました。
「弁護士さんに事故の状況や娘の苦しみを伝えたところ、『増額の余地は十分にある』と言っていただき、交渉をお願いしました」
弁護士は、ひき逃げという事故態様の悪質性や、入院こそしなかったものの医師から安静を指示されていた期間があったことなどを主張。その結果、慰謝料の算定基準が、保険会社独自の低い基準から、裁判で用いられる正当な基準へと変更されました。
「最終的に、示談金は当初提示の2倍である140万円になりました。弁護士さんにお願いしていなければ、泣き寝入りしていたかもしれません。専門家の力は本当に大きいと実感しました」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「保険会社から提示される金額は、必ずしも正当な額とは限りません。特に、ひき逃げのような悪質な事故では、精神的な苦痛もしっかり主張するべきです。私たちは弁護士特約があったので費用を気にすることなく依頼できましたが、そうでなくても一度相談してみる価値はあると思います。納得できない提示を受けたら、諦めずに専門家に頼ってください」