自身の運転で母が重傷を負う事故
ある年の春、私(Iさんの息子様)が運転する車に母(Iさん・80代)を乗せて買い出しに行った帰り道、悲劇は起こりました。
「帰りの国道で、私の体調が急に悪くなり、一瞬意識が遠のいたところで中央分離帯に衝突してしまったんです」
私は全身打撲で済みましたが、助手席の母は脳挫傷、頸椎や腰椎の骨折など、あまりに大きな怪我を負ってしまいました。
「事故直後から入院となり、手術はしませんでしたが、腰と胸にコルセットをはめた状態になりました。自力で動くこともできず、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした」
医師からの非情な通告と募る絶望感
大怪我から回復するため、母は別の病院に転院しました。しかし、そこで担当医から信じられない言葉を告げられます。
「『2か月で自宅へ帰ってもらいます。後遺症は残りますが、その後の通院も無理です』と。まだ母は自力で歩くこともできず、精神的にも不安定になっているのに、一方的に突き放されてしまいました。母が訴える耳の不調についても、『うちでは無理です』と冷たくあしらわれ、怒りと絶望で言葉もありませんでした」
歩くこともままならない母を、2か月後にどうすればいいのか。Iさんの息子様は途方に暮れてしまいました。
弁護士への相談と後遺障害認定
「このままでは母が可哀想すぎると思い、弁護士さんに相談することにしました。事情を話すと、すぐに病院へ抗議の通知書を送ってくださったんです」
弁護士は、後遺障害の診断書をもらうための病院の手配まで進めてくれました。
「複数の病院を回って診断書を揃えるのは本当に大変でしたが、弁護士さんがすべて段取りしてくれたおかげで、スムーズに進めることができました。結果、高次脳機能障害などで『随時介護が必要』とされる後遺障害等級2級1号に認定されたと聞いたときは、本当にほっとしました。母の苦しみが正当に認められたと感じました」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「医師から『もう治療は終わりだ』と言われても、納得できないなら諦めてはいけません。私たちは、医師の言葉を鵜呑みにして、なすすべなく退院させられていたかもしれません。専門家である弁護士さんに相談したことで、母の状態に見合った後遺障害の認定を受けることができました。病院の対応に疑問を感じたら、ぜひ一度弁護士さんに話を聞いてもらうべきだと思います」