道路横断中の悲劇と顔に残った傷跡
2017年の春、会社員のUさん(20代・男性)は、愛知県内で道路を横断中に自動車にはねられるという不慮の事故に遭いました。
「信号も横断歩道もない道路を渡っていたときでした。車が来て、気づいたときには衝突されていました。幸い命に別状はありませんでしたが、顔に怪我を負ってしまいました」
治療の甲斐なく、Uさんの左頬には大きな傷跡が残ってしまいました。
「楕円形で4cmくらいの傷跡です。色が黒っぽくて、結構目立つんです。営業の仕事をしているのですが、顔の傷が気になりますし、周りの人から『どうしたの?』と聞かれることもあり、精神的に辛いものがありました」
後遺障害認定と拭えない不信感
事故から2年ほど経った2019年の初夏、Uさんの顔の傷跡は後遺障害12級14号に認定されました。その後、相手方の保険会社から賠償金の提示がありましたが、Uさんはその内容に納得できませんでした。
「後遺障害が認定されたにもかかわらず、提示された金額が妥当なのかまったく分かりませんでした。特に将来への影響についての補償が考慮されていないように感じ、このまま示談して良いものかと、強い不信感を抱きました」
弁護士への相談と穏やかな解決
保険会社の提示に疑問を感じたUさんは、弁護士に相談することを決意します。
「2020年の冬に弁護士さんに相談し、これまでの経緯と、提示額への不満を伝えました。すぐに依頼し、相手方の保険会社との交渉をすべてお任せすることにしました」
弁護士はUさんの代理人として保険会社と交渉を重ね、最終的には紛争処理センターでの手続きを経て示談が成立しました。
「顔の傷が消えることはありませんが、専門家である弁護士さんが間に入ってくれたことで、正当な補償を受けられたと思っています。精神的な負担も大きく減り、本当に感謝しています」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「事故で怪我が残り、後遺障害が認定されても、保険会社の言うことがすべて正しいとは限りません。私の場合、提示された内容に疑問を感じて相談したことで、結果的に補償内容は大きく変わりました。特に顔の傷のような目立つ後遺症は、精神的な苦痛も大きいです。一人で抱え込まず、まずは専門家である弁護士さんに話を聞いてもらうことをお勧めします」