家族を乗せた車での悪夢、突然の追突事故
ある年の夏、Aさん(30代・男性)は、家族と共に乗車中、福井県内で不運な事故に見舞われました。
「赤信号が青に変わり、発進しようとした瞬間、後ろからドン!とすごい衝撃がありました。助手席の私だけでなく、運転していた妻、後ろに乗っていた両親と娘まで、家族全員がむちうちになってしまったんです」
突然の出来事に、Aさん一家は心身ともに大きなショックを受けました。
「事故後すぐに病院へ行き、約4ヶ月間、60回以上も通院を続けました。特に妻は妊娠中で、臨月を迎えたため治療を途中で打ち切らざるを得ず、本当に大変でした」
治療の痛みと、保険会社の不誠実な対応への怒り
長い治療を終え、Aさんは相手方の保険会社からの連絡を待ちました。しかし、ようやく届いた示談の提示内容は、Aさんを深く失望させるものでした。
「私は自営業なのですが、事故がなければ得られたはずの仕事の契約書も提出したのに、休業損害がほとんど認められていなかったんです。家族みんなが辛い思いをしたのに、この対応はあんまりだと思いました。怒りよりも先に、悲しさがこみ上げてきました」
体の痛みに加え、保険会社の不誠実な対応がAさんの心をさらに苦しめました。
弁護士への相談と、粘り強い交渉による正当な補償の獲得
「このままでは納得できないと思い、弁護士さんに相談することにしました。休業損害がきちんと認められていないことや、慰謝料が低すぎることなどを伝えました」
依頼を受けた弁護士は、すぐに保険会社との交渉を開始しました。しかし、交渉は難航し、提示額はわずかしか上がりませんでした。
「交渉では埒が明かないということで、弁護士さんは紛争処理センターという機関に申し立てをしてくれました。すると、驚くほどあっさりとこちらの主張が認められ、休業損害も慰謝料も大幅に増額されたんです。最終的に、保険会社の最初の提示額から50万円以上増えた金額で和解することができました」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「保険会社の提示を鵜呑みにしていたら、と思うとぞっとします。特に休業損害は、自営業だと証明が難しいと思われがちですが、専門家にお願いすればきちんと認めてもらえるんだと実感しました。保険会社の対応に少しでも疑問を感じたら、すぐに弁護士に相談することをお勧めします。泣き寝入りする必要はありません」