交差点での衝突事故、息子の未来を奪った一瞬
ある年の夏、当時16歳だった息子さん(Iさん)の人生を大きく変える事故が起きました。島根県内の交差点での出来事でした。
「息子はバイクで直進していました。信号が変わり進んだところ、対向車線を走っていた車が突然右折してきて、避けきれずに衝突したと聞いています。渋滞していて、相手の車からは死角になっていたようです」
事故の連絡を受けた時の衝撃は、今でも忘れられません。息子さんは右腕や鎖骨、足の骨を折る大怪我で、すぐに病院へ運ばれました。
右腕全廃という残酷な現実と、消えない将来への不安
約3ヶ月にも及ぶ長い入院生活と、その後のリハビリが始まりました。
「手術のおかげで肩から下は動くようになりましたが、手首から先、特に指は全く動かないままになってしまいました。日常生活もままならず、何より本人が一番つらかったと思います。事故のせいで学校も中退せざるを得ず、将来の夢を諦めることになりました」
そう語るお父様の声には、深い悲しみがにじんでいました。治療の末、Iさんの右腕には後遺障害等級5級という重い障害が残りました。
弁護士への依頼と、息子の未来のための戦い
事故から数年後、相手方の保険会社から示談金の提示がありましたが、その金額にご家族は愕然とします。
「提示された金額は1700万円でした。右腕が動かなくなり、人生がめちゃくちゃになった息子の苦しみに見合っているとは到底思えませんでした。このままではいけない、息子の将来のためにもっと良い補償を受けられないかと思い、弁護士さんに相談することを決めました」
依頼を受けた弁護士は、Iさんが若年である点を考慮し、特に逸失利益(後遺障害によって将来得られなくなる収入)の増額を目指して交渉を開始しました。
「交渉はすべて弁護士さんにお任せしました。私たちはただ見守るだけでしたが、心強かったです。最終的に、示談金は大幅に増額され、納得のいく形で解決することができました」
苦しみを分かち合い、諦めないでほしい
「事故で人生が大きく変わってしまった息子の姿を見るのは、親として本当につらいです。保険会社の提示額を聞いた時は、怒りと絶望しかありませんでした。でも、諦めずに専門家である弁護士さんに相談したことで、未来への希望を少し取り戻すことができました。同じように、お子さんが事故に遭い、理不尽な思いをされている方がいらっしゃったら、絶対に一人で悩まないでください」