自転車との衝突事故と高額な治療
2020年の春、Aさん(40代・男性)は、都内でタクシーを止めようとしたところ、高速で走行してきた自転車にはねられてしまいます。
「左足首を骨折し、ボルトを4本も入れる大手術でした。2週間入院し、その後も治療を続けましたが、相手は当時高校生で、しかも無保険。賠償金どころか、治療費すらどうなるのか、全く先が見えない状況でした」
賠償金ゼロの恐怖と募る不信感
Aさんは自身の健康保険を使って治療を継続していましたが、賠償については全く話が進みませんでした。
「相手が無保険だったため、当然、保険会社からの賠償金の提示は全くない状態でした。営業の仕事にも支障が出ているのに、このままでは治療費も自己負担のまま、慰謝料も受け取れずに泣き寝入りするしかないのかと、本当に悔しくてたまりませんでした」
訴訟に踏み切り1200万円を獲得
「藁にもすがる思いで弁護士さんに相談しました。回収できるか分からない状況でも、親身に話を聞いてくださり、訴訟を起こす決心がつきました」
弁護士は、加害者とその親権者を相手取り、損害賠償請求訴訟を提起。すると、訴訟の過程で、相手の家族が加入する住宅総合保険に付帯した個人賠償責任保険が使えることが判明しました。
「弁護士さんから保険が見つかったと聞いた時は、信じられない気持ちでした。最終的に、裁判所の和解案に基づき、1200万円の支払いを受けることで和解が成立しました。提示がゼロの状態から、専門家にお願いしたことで道が開けました」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「相手が無保険だと聞くと、諦めてしまう方も多いかもしれません。ですが、私のように、弁護士さんが粘り強く調査してくれたおかげで、使える保険が見つかるケースもあります。一人で抱え込まず、まずは相談してみることが本当に大切だと思います。諦めないでください」