高齢の父を襲った悪質な事故
ある年の秋、栃木県に住む父(80代・男性)が、車で走行中に事故に遭いました。娘である私が、当時の状況についてお話しします。
「父が二車線の道路を走っていたところ、相手の車が一時停止を無視して飛び出してきて衝突したと聞きました。しかも、後から相手は無免許運転だったことが分かったんです」
この事故で、父は肋骨を骨折する大怪我を負いました。
「父は車が好きで、事故に遭った車も大切にしていたので、体だけでなく心にも大きな傷を負ってしまいました。事故のことを思い出すのか、ふさぎ込んでいる父の姿を見るのは本当につらかったです」
父の性格と保険会社対応への不安
父は治療に専念しましたが、私たち家族には大きな不安がありました。
「父は昔から、自分の気持ちを上手に説明したり、強く主張したりするのが苦手な、控えめな性格なんです。事故のことも、自分のせいではないかと我慢してしまうのではないかと心配でした」
そんな中、治療が終わる前に相手の保険会社から届いたという見積書を見て、父はさらにショックを受けてしまいます。
「『慰謝料は30万円くらいかな…』とぽつりと話していた父が、それにも到底及ばない金額が書かれた書類を見て、本当にがっくりと肩を落としていました。その姿を見て、このままでは父の無念を晴らせない、絶対に泣き寝入りはさせられないと強く思いました」
弁護士への依頼と父に寄り添った解決
「父に代わって、正当な権利を主張してくれる専門家を探そう」
そう決意した私は、いくつかの法律事務所に相談し、最終的に弁護士さんに依頼することにしました。
「父が電話などでのやり取りで緊張してしまう性格であることもお伝えしたところ、弁護士さんは親身に耳を傾けてくださり、連絡の際はまず私を通していただくなど、きめ細やかな配慮をしてくださいました。そのおかげで、父も安心して治療に専念できたと思います」
交渉はすべて弁護士さんにお任せしました。
「父に代わって、事故の状況や相手が無免許だったという悪質性を粘り強く主張していただき、最終的に納得のいく形で解決することができました。本当に感謝しています」
ご家族が事故に遭われた方へ
「父のように高齢だったり、自分の気持ちをうまく伝えられなかったりする場合、そばにいる家族が支え、代わりに声を上げることが本当に大切だと感じました」
事故後の対応は、精神的にも大きな負担がかかります。
「もし私たち家族だけで対応していたら、どうしていいか分からず、保険会社の言うままになっていたかもしれません。専門家の方に間に入ってもらうことで、父も私も精神的にとても救われました。大切なご家族が事故に遭われたら、一人で抱え込まずに、ぜひ専門家に相談してほしいです」