避けられなかった正面衝突事故
ある年の初夏、Tさん(40代・男性)の日常は、通勤途中の自転車事故によって一変しました。
「片側一車線の道路を自転車で走っていたら、対向の自転車が突然こちらに突っ込んできて、正面衝突しました。相手は眼鏡をかけずに運転していて、私が見えなかったそうです」
この事故でTさんは顔面を骨折するなどの大怪我を負い、約1週間の入院と手術を余儀なくされました。
顔の大怪我と補償なき日々の苦悩
Tさんの苦しみは、身体的な痛みだけではありませんでした。
「左の頬骨が陥没し、プレートを入れる手術をしました。このプレートは一生ものですし、顔には7針縫った傷跡も残りました。営業の仕事もしているので、将来のことが本当に心配でした」
さらにTさんを追い詰めたのは、お金の問題でした。
「治療は続いていましたが、相手の保険会社からは賠償金について具体的な提示が何もありませんでした。保険会社から提示される前に示談交渉をはじめた形です。この先、一体どうなってしまうのか、どう動けばいいのかも分からず、本当に不安な毎日でした」
後遺障害12級認定と350万円での示談成立
Tさんは、自身の自動車保険についていた弁護士特約を利用し、弁護士に依頼することを決断しました。
「弁護士さんに依頼し、まずは後遺障害の等級認定を申請してもらいました。その結果、顔の傷が『外貌醜状』として12級14号に認定されたんです」
この認定を受け、弁護士はTさんの将来の仕事への影響(逸失利益)なども含めて、保険会社と本格的な交渉を開始しました。
「交渉はすべてお任せしていたので、私は治療に専念できました。最終的に、350万円で示談が成立したと報告を受けたときは、本当に驚きました。何の提示もなかった状態から、専門家にお願いしただけでこんなにも違うのかと。心から感謝しています」
正当な賠償金を得るために
「もし弁護士さんに相談していなかったら、後遺障害が認められることもなく、わずかなお金で済まされていたかもしれません。特に後遺障害が関わるような大きな怪我の場合、賠償金の計算はとても複雑です。弁護士特約があれば費用の心配なく依頼できます。保険会社の対応に少しでも疑問を感じたら、すぐに専門家に相談することをお勧めします」