仕事の生命線を絶たれたバイク事故
ある年の冬、歯科技工士として働くYさん(50代・男性)の人生は、一台の車によって大きく狂わされました。愛媛県内の交差点で、一時停止を無視した車にバイクごと衝突され、全身を骨折する大怪我を負ったのです。
「背骨や骨盤、足の骨折もひどかったですが、何よりショックだったのは利き手である右手の怪我でした。手首が動かなくなり、指も骨折してしまった。歯科技工士である私にとって、手は命そのものですから」
突然の事故で、Yさんは仕事の生命線を絶たれてしまいました。
長期休業と賠償金への尽きない不安
事故による治療は約2年3か月に及び、その間、Yさんは仕事を休まざるを得ませんでした。休業中の損害については相手方の保険会社から支払われていたものの、症状固定後の生活を支える後遺障害慰謝料や逸失利益など、最終的な賠償額については、保険会社から提示される前に示談交渉をはじめたため、具体的な金額は全く示されていない状態でした。
「このまま仕事に完全復帰できなかったらどうしよう、生活費は、将来の補償は…。体の痛みとともに、お金の不安が常に頭から離れませんでした」
弁護士依頼で後遺障害12級認定、最終示談金960万円
Yさんは、自身の弁護士特約を使い、専門家である弁護士にすべてを託すことにしました。
「弁護士さんに依頼してから、流れが大きく変わりました。まず、後遺障害等級の申請で、右手首の後遺症が12級6号として認められたんです。これが非常に大きかったですね」
この等級認定を元に、弁護士はYさんの事故前の収入や、個人事業主としての固定経費などを詳細に算出し、逸失利益を請求。保険会社との粘り強い交渉の結果、最終的に960万円で示談を成立させました。
「保険会社から提示がない状態から、これだけの金額を認めてもらえたことに本当に驚きました。専門家が適切に計算し、交渉してくれたおかげです」
適正な賠償金を得るために
「私の場合、後遺障害が認められたこと、そして個人事業主としての収入を弁護士さんがきちんと主張してくれたことが、納得のいく解決につながったと思います。もし自分一人で交渉していたら、きっとこんな結果にはならなかったでしょう。特に後遺症が残るような事故では、賠償金の計算は非常に複雑です。適正な補償を受けるためにも、ぜひ弁護士に相談してください」