悪質な煽り運転による追突事故
ある年の冬、三重県在住のFさん(40代・男性)の身に、突然の悪夢が襲いかかります。
「子供を乗せて車を運転していたら、後ろの車から執拗な煽り運転を受けました。危険を感じて先に行かせようと路肩に停車したところ、相手の車がそのまま追突してきたんです」
この事故でFさんはむちうちとなり、約半年にわたる通院を余儀なくされました。さらに、この事故はFさんの生活の糧さえも奪うことになります。
退職、そして不誠実な賠償提示
「運送関係の仕事をしていましたが、事故による首の痛みで体を動かすのが辛くなり、続けることができなくなりました。やむを得ず、事故から1か月ほどで退職することになったんです」
治療を終え、Fさんのもとに相手方の保険会社から示談金の提示がありました。その額は、約58万円。
「仕事を失ったことへの補償が全く考慮されていない金額でした。こちらの過失はゼロなのに、この提示額では到底納得できるはずがありません。怒りと不安でいっぱいでした」
弁護士の交渉で休業損害を獲得、112万円で解決
提示額に不満を抱いたFさんは、自身の自動車保険の弁護士特約を利用して、弁護士に交渉を依頼しました。
「弁護士さんは、私が退職せざるを得なかった状況を汲んで、退職後の期間を含めた休業損害を請求してくれました。保険会社は当初、退職後の休業損害を認めませんでしたが、私の状況を記した陳述書なども用意して、粘り強く交渉を続けてくれたんです」
弁護士による交渉の結果、退職後1か月分の休業損害が認められ、慰謝料も裁判基準まで増額されました。
「最終的な示談金は112万円を超え、当初の提示額から53万円以上も増額されました。専門家に頼まなければ、この金額は到底得られなかったと思います。本当に感謝しています」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「保険会社の提示額が適正だとは限りません。私のように、事故が原因で仕事を辞めることになっても、その分の補償がきちんとされていないケースもあると思います。弁護士特約を使えば、費用負担なく専門家の力を借りられます。納得できない提示を受けたら、諦めずに弁護士に相談してみてください」