赤信号横断事故と重すぎる代償
2019年の秋、Tさん(50代・男性)を突然の悲劇が襲います。
「青の点滅だと思って横断歩道を渡り始めたら、車にはねられてしまいました。後で聞いたら、赤信号だったと…。自分の不注意が招いたことですが、上下の顎や腕など、体中の骨を折る大怪我でした」
石川県内で起きたこの事故により、Tさんは長期の入院と治療を強いられ、仕事にも大きな支障が出てしまいました。
過失7割の壁と提示ゼロの現実
Tさんは労災保険を使って治療を続けていましたが、賠償金については全く見通しが立たない状況でした。
「相手の保険会社からは、私の過失が7割だと言われました。当然、賠償金の話など全く進みません。保険会社から提示される前に示談交渉をはじめた形ですが、このままでは十分な補償を受けられないのではないかと、絶望的な気持ちでした」
後遺障害(併合8級)が残る体で、Tさんは経済的な不安にも苦しめられていました。
弁護士介入で掴んだ1200万円超の補償
2023年の春、Tさんは弁護士に今後の対応を相談しました。
「自分ではもうどうにもならないと思い、弁護士さんに相談しました。後遺障害は併合8級と認定されていたので、これを元に何とかならないかと」
弁護士は、Tさんの過失が大きく、賠償金が大幅に減額される「重過失減額」が適用されるリスクがあると判断。これを防ぐため、刑事記録を取り寄せた上で、減額すべきではないという意見書を付けて自賠責保険へ被害者請求を行いました。
「弁護士さんがいなければ、自賠責保険金ですら大幅に減額されていたかもしれません。意見書のおかげで減額されることなく、939万円を受け取ることができました。さらに労災からも約266万円が支払われ、合計で1200万円を超える補償を受けることができました。提示がなかった状況から、信じられない結果です」
正しい補償を受けるために専門家へ
「事故では過失割合が非常に重要になります。私のように自分に大きな過失がある場合でも、受け取れるはずの補償がきちんとあります。それを知らずに保険会社の言い分を鵜呑みにしていたら、これだけの金額は絶対に受け取れませんでした。複雑な保険や法律のことは、専門家である弁護士さんに任せるのが一番です。絶対に諦めないでください」