横断歩道で母が…突然の事故と重い後遺症
2022年の春、Sさん(80代・女性)の日常は、突然の事故によって一変しました。大阪府内の信号のある交差点で、横断歩道を歩行中に車にはねられてしまったのです。
「母が事故に遭ったと聞き、気が動転しました。診断は頚髄損傷。高齢の母にとって、あまりにも大きな怪我でした。約2ヶ月も入院し、その後も長く通院を続けなければならず、見ているこちらも辛かったです」
そう語るのは、Sさんの娘様です。懸命な治療を続けましたが、Sさんの体には重い後遺症が残ってしまいました。
後遺障害9級、しかし提示された賠償額への疑問
事故から約1年後、後遺障害等級9級10号が認定されたSさん親子のもとに、相手方保険会社から示談金の提示書が届きました。
「提示された金額は、最終的な支払額として約600万円でした。内訳を見ると、後遺障害慰謝料が相場よりかなり低く抑えられていて、『過去の障害を考慮した』というようなことが書かれていました。でも、母にそんな障害があったとは初耳でしたし、そもそもこの金額が母の受けた苦しみに見合っているとは到底思えませんでした。どうにか増額できないか、強く思いました」
保険会社の提示に納得できないまま、どうすればよいか分からずにいました。
弁護士依頼で示談金は680万円へ!約80万円の増額成功
「自分たちでは交渉の仕方も分からないため、専門家である弁護士さんに相談することにしました。提示額が低すぎること、特に慰謝料の計算根拠に納得がいかない点を訴えました」
依頼を受けた弁護士が交渉を開始。まず、保険会社が指摘していた「既存障害」について調査したところ、過去に実際に認定されていた事実が判明しました。
「その点は私たちの知らなかったことでしたが、それを踏まえた上で、弁護士さんは粘り強く交渉を続けてくれました。結果、最終的に680万円で示談することができたのです。当初の提示額から約80万円も増額され、本当に驚きました。弁護士さんに頼んでいなければ、低い金額のまま泣き寝入りしていたかもしれません」
提示額に疑問を持ったら、諦めないで
「保険会社から提示される金額は、必ずしも適正なものとは限りません。私たちのケースのように、よく分からない理由で減額されていることもあります。もし提示額に少しでも疑問や不満を感じたら、すぐにサインするのではなく、一度弁護士さんに相談してみてください。正しい知識で交渉してもらうことで、結果は大きく変わる可能性があると実感しました」