記憶が飛んだ、交差点での出会い頭事故
ある年の5月、Mさん(30代・男性)は、奈良県内の信号のない見通しの悪い交差点で、自転車に乗っている際に出会い頭の事故に遭いました。
「自転車で交差点に進入したところ、右手から来た自動車と衝突したようです。事故の瞬間の記憶がなくて…。気づいた時には救急車の中でした。私の方に一時停止の標識があったこともあり、過失割合は私の方が45%とされました」
この事故でMさんは、右肩鎖関節脱臼、右足関節内果骨折、右足関節内側側副靭帯損傷という深刻な怪我を負い、長い治療生活を余儀なくされました。
後遺障害認定も…保険会社との埋まらない溝
懸命な治療の末、Mさんには右肩の可動域制限について後遺障害等級12級が認定されました。しかし、相手方の保険会社との交渉はここからが本番でした。
「右肩だけでなく、右足にも怪我が残っているのだから、もっと上の等級になるべきではないかと考えていました。でも、保険会社にその主張は聞き入れてもらえません。それどころか、後からこちらの後遺障害の存在自体を争ってくる始末で…。『弁護士を入れないと、あなたの主張は聞けませんよ』と言われ、個人で交渉する限界と悔しさを感じました」
専門家と乗り越えた示談交渉の道のり
Mさんは専門家である弁護士に依頼することを決意します。
「もう自分一人ではどうにもならないと思い、弁護士さんにすべてを託しました。交渉は案の定、難航し、紛争処理センターでの手続きにまで発展しました。保険会社は後遺障害そのものを否定してくるなど、本当に厳しい戦いでした」
粘り強い交渉の末、最終的には後遺障害12級が前提とされ、Mさんは納得のいく形で示談を成立させることができました。
「審査の場で、つい良くなったことを見せようと肩を動かしてしまい弁護士さんをヒヤッとさせてしまったこともありました。それくらい精神的にも追い詰められていたのだと思います。最後まで粘り強く交渉していただき、本当に感謝しています」
同じ悩みを持つ方へ
「後遺障害が認定されても、それで終わりではありませんでした。保険会社との交渉は、素人にはあまりにも過酷です。正しい補償を受けるためには、専門家の知識と交渉力が不可欠だと痛感しました。納得できない対応をされたら、諦めずに弁護士に相談することをお勧めします」