追い越してきた自転車との衝突、癒えない右手首の骨折
2022年の秋、東京都在住のMさん(70代・女性)は、自転車で直進中に予期せぬ事故に遭いました。
「後ろから追い越してきた自転車が、私の目の前を横切るように左折してきたんです。避けきれずに衝突し、転倒してしまいました」
この事故でMさんは右手首を骨折。プレートを入れる手術とそれを抜く手術で、2度にわたる入院を余儀なくされました。懸命なリハビリにもかかわらず、右手の指が変形し、完全に握りきれないという後遺症が残ってしまいます。
「指が思うように動かせないのが本当につらいです。ペンを持っても落としてしまうし、これまで通り家事や農業の仕事をするのも難しくなりました」
後遺障害12級認定も、保険会社の対応に募る不信感
治療の末、2023年の秋に症状固定となり、Mさんの右手の症状は後遺障害等級12級6号と認定されました。しかし、加害者側の保険会社の対応は、Mさんをさらに苦しめることになります。
「後遺障害の慰謝料として140万円と書かれた書面が届きましたが、休業損害や逸失利益については『今後検討する』と。私の仕事や家事での苦労を本当に理解してくれているのか、とても不安になりました」
実際に悩んでいる指の変形や動かしにくさではなく、手首の可動域制限だけを根拠に等級が認定されたことにも、Mさんは疑問を感じていました。
「このままでは、私の苦しみに見合った補償を受けられないのではないかと、途方に暮れていました」
弁護士に託した想い。粘り強い交渉で正当な補償を獲得
一人で交渉することに限界を感じたMさんは、2024年の春、弁護士に相談し、正式に依頼することを決意しました。
「弁護士さんは、私の話を丁寧に聞いてくださり、家事や農業でどれだけ不自由な思いをしているか、陳述書にまとめてくれました。私の苦しみを代弁してくれているようで、とても心強かったです」
Mさんの想いを受け取った弁護士は、その状況を詳細に主張し、保険会社と粘り強く交渉。その結果、事態は大きく動きます。
「保険会社からは弁護士さんが入った後でも430万円ほどの提示しかありませんでしたが、そこからさらに交渉を重ねてくれました。最終的に、慰謝料や逸失利益を含め、約814万円で示談することができました。専門家にお願いして本当に良かったです」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「事故のせいで体が不自由になった上、慣れない保険会社とのやりとりまで自分でするのは、本当に大変なことです。お金の問題だけでなく、精神的な負担も大きいと思います」
そう語るMさんは、自身の経験を振り返ります。
「専門家である弁護士さんにお願いしたことで、精神的な負担が軽くなり、結果として納得のいく補償も得られました。保険会社の対応に少しでも疑問や不安を感じたら、一人で抱え込まずに、専門家に相談することをお勧めします」