信じがたい施設からの知らせ
ある年の冬、Yさんの息子様は、母親(Yさん・90代)が入所する岩手県の介護施設から、耳を疑うような知らせを受けました。
「『お母様が食事中に窒息し、亡くなられました』と。昼食の時間、個室にいた母を1時間半もの間、誰も確認していなかったというのです。発見された時にはもう手遅れでした」
Yさんは以前にも食事を詰まらせたことがあったといいます。なぜ危険を予見できたはずなのに、と息子様の心には施設への拭いきれない不信感が募っていきました。
形ばかりの謝罪と募る不信感
息子様は、真相を確かめるために何度も施設側と面談を重ねました。
「施設側は『確認を怠って申し訳ない』と謝罪はするものの、母がなぜ亡くならなければならなかったのか、その責任をどう考えているのか、具体的な話は一切ありませんでした。このままでは、母の死がうやむやにされてしまうのではないかと、強い憤りを感じました」
大切な家族を失った悲しみに加え、施設の不誠実な対応が、息子様をさらに苦しめました。
弁護士と共に戦い、勝ち取った母の尊厳
「このままではいけないと思い、施設事故に詳しい弁護士さんに相談することにしました。母が亡くなった悔しい思い、施設の対応への不満、すべてを伝えました」
依頼を受けた弁護士は、介護記録などを丹念に調べ、施設側の見守り体制に法的な問題があったことを突き止めました。
「弁護士さんは、私たちの悔しさを法的な主張として組み立て、粘り強く交渉してくれました。交渉をすべてお任せできたことで、私たちは母を悼む時間に集中することができました」
最終的に、施設側は責任を認め、十分な補償がなされる形で示談が成立。息子様は、ようやく母の尊厳が守られたと感じました。
同じ悲しみを抱えるご遺族の方へ
「大切な家族を突然失った悲しみの中で、大きな組織と交渉するのは精神的に本当に辛いことです。私たちの主張が正当なものだと法的に証明してくれたのは、弁護士さんでした。もし、施設の対応に少しでも納得がいかないと感じたら、決して諦めずに専門家の力を借りてほしいです。それが、亡くなったご家族の尊厳を守ることに繋がるのだと、今はっきりと言えます」