駐車場での追突事故と甚大な被害
2019年の秋、Nさん(50代・男性)と妻を乗せた車が神奈川県内の駅ビル駐車場に停車していたところ、後方からきた車に猛スピードで追突されるという事故が発生しました。
「私が車から降りようとした時でした。相手が運転操作を誤ったようで、ものすごい衝撃でした。私は腕や肋骨など6か所も骨折し、額には深い傷を負いました。助手席の妻も鎖骨骨折などの大怪我です」
Nさん夫妻は入院を余儀なくされ、愛車は廃車に。事故は、Nさんたちの生活に大きな影を落としました。
進まない賠償交渉と立ちはだかる逸失利益の壁
事故から1年以上が経過し治療を続けていましたが、相手方の保険会社からは慰謝料などに関する具体的な金額提示がありませんでした。
「治療費や廃車になった車の費用は一部支払われましたが、肝心の慰謝料や後遺症に対する補償については、全く話が進みませんでした。保険会社から提示される前に示談交渉をはじめた形です。この先、正当な賠償を受けられるのか、不安でいっぱいでした」
先行きに強い不安を感じたNさん夫妻は、弁護士への相談を決意します。
後遺障害9級認定と1416万円での解決
「症状固定も近いのに、このままではいけないと思い、弁護士さんに後遺障害の申請からお願いすることにしました」
弁護士が被害者請求を行った結果、Nさんの症状は後遺障害等級9級16号として認定されました。しかし、その後の示談交渉では、後遺障害による逸失利益について、保険会社は「ゼロ」と主張し、交渉は難航します。
「顔に傷が残り、腕にも痛みが残っているのに逸失利益がゼロだなんて、到底納得できませんでした。でも、そこからの交渉はすべて弁護士さんが粘り強く行ってくれました。最終的に、逸失利益も認めさせ、自賠責保険金を含めて総額1416万円で示談することができました。提示がなかった状態から考えると、信じられない金額です」
適正な賠償金を得るために
「もし弁護士さんに頼んでいなかったら、後遺障害が認められなかったかもしれず、賠償金もごくわずかだったかもしれません。特に逸失利益のように専門的な知識が必要な交渉は、素人では絶対に無理だったと思います。保険会社の言うことを鵜呑みにせず、おかしいなと思ったら、すぐに専門家である弁護士に相談することが、自分たちの権利を守るために何より大切だと実感しました」