突然の衝突事故と指に残った後遺症
ある年の冬、広島県在住のIさん(20代・女性)は、県内の片道2車線の道路を自動車で走行中に、予期せぬ事故に巻き込まれました。
「私がまっすぐ走っていたら、対向車が急に右折してきて、私の車の側面に衝突したんです。すごい衝撃で、一瞬何が起きたか分かりませんでした」
この事故でIさんは右手の小指を骨折(マレット指)する大怪我を負い、約5ヶ月にわたる通院治療を余儀なくされました。
「治療を続けましたが、残念ながら指の動きは完全には元に戻りませんでした。後遺障害14級9号という認定を受けることになりました」
後遺障害認定後の提示額への不信感
治療を終え、後遺障害の認定も受けたIさんのもとに、相手方の保険会社から示談金の提示がありました。しかし、その内容を見てIさんは愕然とします。
「提示された金額は約98万円でした。特に驚いたのが、逸失利益が0円になっていたことです。指に後遺症が残ってしまい、将来の仕事にも影響があるかもしれないのに、それが全く考慮されていないなんて信じられませんでした。この金額が妥当なのか、全く納得できませんでした」
将来への不安を抱える中、保険会社の提示内容はIさんを深く悩ませました。
弁護士への依頼と粘り強い交渉による解決
保険会社の提示に納得できなかったIさんは、自身の自動車保険についていた弁護士特約を使い、専門家へ相談することを決意します。
「弁護士さんに、後遺症が残ったのに逸失利益が0円になっているのはおかしいのではないかと相談しました。すぐに依頼することにしました」
依頼を受けた弁護士は、まずIさん自身の保険から約101万円を回収。その後、相手方保険会社との交渉に臨みましたが、話がまとまらなかったため、交通事故紛争処理センターへ申立てを行いました。
「交渉はすべて弁護士さんにお任せしました。最終的に、紛争処理センターで相手方から約180万円が支払われることで合意できたと聞き、本当に驚きました。逸失利益もしっかり認めてもらえ、心から安堵しました」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「後遺症が残っているのに、保険会社から提示された金額を鵜呑みにしていたらと思うと、今でも怖くなります。専門家である保険会社の言うことだからと諦めなくて本当に良かったです。提示額に少しでも疑問や不満を感じたら、一人で抱え込まずに、まずは弁護士さんに相談してみてください。きっと力になってくれるはずです」