信号のない交差点での悪夢
ある年のこと、Kさん(30代・男性)は埼玉県内の信号のない交差点を歩行中に、悪夢のような事故に見舞われます。
「交差点を歩いていたら、右から曲がってきた車にドンッとぶつかられて…。転倒した僕の右足首がタイヤの下敷きになって、そのまま踏みつけられたんです。経験したことのない激痛でした」
診断の結果は、右足関節の骨折と靭帯損傷。Kさんは長期間のギプス固定を余儀なくされ、不自由な生活を送ることになりました。
治療後の不安と専門家からの厳しい言葉
Kさんは約8か月にわたる治療とリハビリに懸命に取り組みました。しかし、治療を終えても足首の可動域は完全には元に戻らず、将来への不安が募ります。そんな中、相手方の保険会社から示談金の提示がありましたが、その内容に疑問を感じていました。
「ようやく治療が終わって示談金の提示があったんですが、この金額が妥当なのか全く分かりませんでした。他の事務所に相談したら『あまり増額は期待できないから、弁護士費用を考えると損をするかもしれない』とまで言われてしまって…。どうすればいいのか途方に暮れていました」
諦めかけた心に差した一筋の光
費用倒れのリスクを前に、諦めかけていたKさん。しかし、このまま泣き寝入りはしたくないと、最後の望みをかけて弁護士に相談しました。
「もうダメかもしれない、という気持ちで弁護士さんに相談しました。費用倒れのリスクも正直に話しましたが、それでも何とかしたいとお願いしたんです」
依頼を受けた弁護士は、Kさんが長期間ギプスで固定されていた状況は、実質的に入院していたのと同じくらい不自由だったと保険会社に強く主張しました。
「交渉の結果、慰謝料が大幅に増額されることになったと聞いて、本当に驚きました。足首の不安は残りますが、正当な補償を受けられたことで、やっと気持ちに一区切りつけられました」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「僕のように、他の専門家から『増額は難しい』と言われてしまっても、諦めないでほしいです。保険会社の提示額を鵜呑みにせず、セカンドオピニオンを求めるつもりで別の弁護士さんに相談することで、道が開けることもあります。一人で抱え込まず、まずは話を聞いてもらうことが本当に大切だと思います」