妊娠中に起きた突然の事故
2015年の冬、インストラクターとして働くVさん(当時20代・女性)を突然の悲劇が襲いました。東京都内の信号機のない交差点を自転車で走行中、自動車に接触されてしまったのです。
「その時、お腹には新しい命が宿っていました。事故の衝撃で転倒し、左の鎖骨を骨折してしまいました」
事故後、Vさんは入院して骨折した鎖骨にプレートを入れる手術を受けました。体に走る激痛だけでなく、お腹の子への影響も心配される、あまりにも過酷な状況でした。
体の痛みと、それ以上に重い心の苦しみ
手術後も腕がうまく上がらず、体に制限が残ってしまいました。
「大好きだったインストラクターの仕事も、事故が原因で続けることができなくなってしまいました」
しかし、Vさんを最も苦しめたのは、体の痛みではありませんでした。
「何より辛かったのは、お腹の子供のことです。事故の影響で障害のリスクを告げられ、治療を優先するうちに中絶も難しい時期になってしまって…。結局、出産を諦めざるを得ませんでした。体の怪我よりも、この心の傷の方がずっと大きかったです」
残る後遺症への不安と、先の見えない状況に、Vさんは一人で苦悩を抱えていました。
弁護士への相談と、後遺障害14級の認定
その後、Vさんはプレートを抜くための再手術を受けましたが、腕の痛みや可動域の制限は残ったままでした。
「一人で悩んでいても仕方ないと思い、弁護士さんに相談することにしました。後遺症の不安や、妊娠を継続できなかった精神的な苦痛についても打ち明けました」
依頼を受けた弁護士は、後遺障害の申請手続きをサポート。その結果、Vさんの症状は後遺障害14級に認定されました。
「自分一人では到底無理だったと思います。その後の示談交渉もすべてお任せし、精神的な負担が大きく減りました。最終的に納得のいく形で解決でき、少しだけ前に進める気がしました」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「事故の辛さは、怪我の痛みだけではありません。私のように、目に見えない心の傷や、将来への不安に苦しむ方も多いと思います。保険会社とのやり取りや複雑な手続きは、本当に大変です。一人で抱え込まず、まずは専門家である弁護士さんに相談してみてください。きっと力になってくれるはずです」