突然の事故、息子の顔に残ってしまった傷
ある年の夏、Iさん(10代・男性)のお父様は、一本の電話に凍りつきます。息子さんが交通事故に遭ったという知らせでした。
「息子は自転車で走っていたところを、車にはねられたんです。幸い命に別状はありませんでしたが、顔に大きな傷が残ってしまいました。まだ高校生で、これからという時に…親として、本当にショックでした」
そう語るお父様の声には、当時の動揺と息子さんを思う深い悲しみがにじんでいました。
「治療を続けましたが、傷あとは完全には消えませんでした。鏡を見るたびに息子が何を思うか考えると、胸が張り裂けそうでした」
「非該当」の通知…息子の将来を奪われたような絶望感
治療を終え、Iさん親子は息子の顔に残った傷について後遺障害の申請を行いました。しかし、保険会社側から届いた結果は「非該当」という非情なものでした。
「ありえませんでした。誰が見てもわかる傷が顔に残っているのに、『後遺障害には当たらない』と。まるで、息子の苦しみを無いものとして扱われたようで、怒りで体が震えました。この傷のせいで、息子の将来が閉ざされてしまうのではないか…そんな不安と絶望で、夜も眠れないほどでした」
お父様は、やり場のない怒りと深い悲しみに暮れました。
弁護士に託した異議申立て、逆転で後遺障害12級認定
「このまま泣き寝入りはできない。親として、息子のために戦わなければと思いました」
そう決意したお父様は、後遺障害の異議申立てを弁護士に依頼することにしました。
「藁にもすがる思いでした。弁護士さんは私たちの話を真剣に聞いてくださり、『一緒に頑張りましょう』と言ってくれました。その言葉が本当に心強かったです」
弁護士が異議申立てを行った結果、事態は一変します。
「なんと、一度は非該当とされた後遺障害が、12級に認定されたのです! 連絡を受けたときは、本当に嬉しくて、思わず声が出ました。息子の苦しみがやっと認められた、と。その後の示談交渉もすべてお任せし、満足のいく形で解決することができました」
お子さんのためにも、決して諦めないでください
「もし、私たち親子だけで戦っていたら、後遺障害が認められることはなかったでしょう。息子の顔の傷は『なかったこと』にされ、心にも深い傷を残していたはずです。お子さんが事故に遭い、保険会社の対応に納得がいかないと感じている親御さんがいらっしゃったら、絶対に諦めないでほしいです。専門家である弁護士さんに相談することで、道が開けることがあります。子どもの未来を守るために、勇気を出して一歩踏み出すことが大切だと思います」