母を襲った突然の悲劇
Iさん(60代・男性)のお母様(80代・女性)は、ある年の冬、利用していた三重県内のデイサービス施設で事故に遭いました。
「母は当時、要介護1で、手を引けば歩ける状態でした。その日、職員さんがトイレで少し目を離した隙に転んでしまったそうです。連絡を受けて駆けつけ、大腿骨を骨折していると聞いたときは、頭が真っ白になりました」
お母様は3か月に及ぶ入院と手術を余儀なくされました。この事故が、穏やかだった日常を大きく変えてしまうことになります。
後遺症と裏切られた思い
手術は成功したものの、お母様は自力で立つことも歩くこともできなくなり、寝たきりか車椅子の生活になってしまいました。さらに認知症も進み、要介護度は5に。
「退院後は病院に併設された介護施設に入りました。当初、施設側の保険会社は『施設費用は全額負担する』と言っていたんです。ところが、途中から代理人の弁護士が出てきて、急に費用を減額すると言われました。約束が違うじゃないかと、強い憤りと不信感を抱きました」
変わり果てた母の姿と、不誠実な対応。Iさんは先の見えない不安に苛まれました。
弁護士への相談と安堵の解決
「このままではいけない。母の将来のためにも、専門家の力が必要だと思いました」
事故から約半年後の夏、Iさんは弁護士に相談し、すべてを任せることを決意します。
「弁護士さんは、母が寝たきりになったことによる将来の介護費用などをきちんと算出して、相手方の弁護士と粘り強く交渉してくれました。僕たちが直接やり取りする精神的な負担がなくなっただけでも、本当に救われました」
最終的に、Iさんの納得のいく金額で示談が成立。将来の介護に対する金銭的な不安が解消され、Iさんはようやく安堵の表情を浮かべました。
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「まさか自分の家族が、お世話になっているはずの施設でこんな目に遭うなんて、夢にも思いませんでした。施設側の言うことを鵜呑みにしていたら、きっと泣き寝入りしていたと思います。ご家族が事故に遭い、相手方の対応に少しでも疑問を感じたら、一人で抱え込まず、すぐに弁護士さんに相談することをお勧めします」