突然の事故と、食い違う言い分
2021年の秋、個人事業主のTさん(30代・男性)は、兵庫県内で自転車に乗っている最中に事故に遭いました。
「左車線を自転車で走っていたら、飲食店の駐車場から出てきた車にいきなり衝突されたんです。向こうは『そっちがぶつかってきた』と主張しているようですが、私からすれば完全に避けようのない事故でした」
突然の出来事にTさんは大きなショックを受け、すぐに病院へ向かいました。診断は、頚椎捻挫や腰椎捻挫など、複数に及びました。
治療打ち切りと、賠償金提示ゼロの絶望
事故からわずか2ヶ月後、相手方の保険会社から治療費の打ち切りを一方的に通告されます。
「まだ体中が痛むのに、治療を打ち切られてしまいました。そればかりか、今後の賠償金についての話も全くありませんでした。保険会社から提示される前に示談交渉を始めざるを得ない状況で、このままでは治療費も自己負担のまま、わずかなお金しか受け取れないのではないかと、暗い気持ちになりました」
弁護士介入で事態は好転、総額121万円超を獲得
Tさんは自身の自動車保険に付帯していた弁護士特約を使い、弁護士に交渉を依頼しました。
「弁護士さんはすぐに動いてくれて、まずは自賠責保険へ請求手続きを進めてくれました。その後、相手の保険会社と交渉してくれましたが、当初の回答額はわずか3万8千円ほど。到底納得できる金額ではありませんでした」
弁護士は次に、交通事故紛争処理センターへ申立てを行いました。その結果、センターから約77万円のあっ旋案が提示され、Tさんはこれに合意。最終的に、先んじて受け取っていた自賠責保険金やご自身の人身傷害保険金も合わせ、総額121万円以上を受け取ることができました。
「提示ゼロの状態から、専門家にお願いしたことでここまで大きな差が出るとは驚きました。本当に感謝しています」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「保険会社との交渉は、素人にはとても難しいと痛感しました。もし一人で交渉していたら、わずかな金額で泣き寝入りしていたかもしれません。弁護士特約があったおかげで、費用を気にすることなく、すべてをお任せできました。賠償金の提示がない、あるいは提示額に納得がいかない場合は、諦める前に必ず弁護士に相談するべきだと思います」