崖に激突したバス、経営者を襲った悲劇
ある年の秋、旅行業の会社を経営するTさん(40代・男性)は、ガイドとして同乗していた宮城県内の観光バスで事故に遭いました。
「運転手がアクセルとブレーキを踏み間違えて崖に激突したんです。その衝撃でバス内の柱に胸を強く打ち付け、外傷性気胸と肋骨骨折の重傷を負いました」
肺が半分つぶれるほどの状態で、約1週間の入院を余儀なくされました。
「とにかく息が苦しくて、本当に怖かったです。ようやく退院できましたが、体は思うように動かせませんでした」
会社の利益減少と賠償への不安
Tさんにとって、体の痛み以上に深刻だったのが、事業への影響でした。
「前年に起業したばかりの会社で、自分が動けないことで仕事が完全にストップしてしまいました。月々の利益が数十万円単位で減っていくのに、この損害を保険会社がどこまで認めてくれるのか、全く分かりませんでした」
治療費は相手方の保険会社が対応していましたが、休業損害や慰謝料については具体的な話がないまま時間だけが過ぎていきました。
「保険会社から提示される前に示談交渉をはじめたかったのですが、個人事業の損害をどう請求すればいいのか見当もつかず、このままでは正当な補償を受けられないのではないかと、強い不安を感じていました」
弁護士への依頼と示談金104万円の獲得
Tさんは、賠償金交渉の専門家である弁護士に依頼することにしました。
「会社の損害も含めて、賠償金について専門家の意見を聞きたいと思い、弁護士さんに相談しました」
弁護士は、Tさんの状況を整理し、保険会社との交渉を開始。企業損害の請求は認められなかったものの、入通院慰謝料などを裁判で使われる基準で粘り強く主張しました。
「会社の損害を請求するのは非常に難しいと説明を受け、実際その通りでした。でも、その分を入通院慰謝料など、他の項目でしっかりと交渉してくれました」
その結果、最終的に104万円の示談金を獲得して解決することができました。
「もし自分で交渉していたら、これほどの金額は到底無理だったと思います。弁護士さんに任せて本当に良かったです」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「事故の怪我だけでなく、休業による収入減は本当に深刻な問題です。特に個人事業主や会社経営者の方は、その損害の証明が複雑で難しい。お金の話は精神的にも疲弊します。示談交渉は専門家である弁護士さんに任せて、自分は治療に専念するのが一番です。早めに相談することをおすすめします」