通勤中のバイク事故、突然の悲劇
2023年の春、千葉県にお住まいのIさん(40代・男性)は、バイクで通勤中に突然の事故に見舞われました。
「片側1車線の道路をバイクでまっすぐ走っていたら、対向車が何の合図もなくいきなりコンビニに入ろうと右折してきたんです。避けきれずに相手の車に衝突して転倒しました。本当に一瞬の出来事でした」
この事故でIさんは右鎖骨骨折、脳震盪、頚椎捻挫などの大怪我を負い、数日間の入院を余儀なくされました。
「右鎖骨を骨折して、約3ヶ月はギプスが外せませんでした。一人で着替えもできないし、ギプスの着脱も誰かの手を借りないと無理で…。日常生活が本当に大変で、精神的にもかなり参りました」
募る不信感。保険会社の不誠実な対応
Iさんの苦しみは、怪我の痛みだけではありませんでした。相手方保険会社の対応が、彼をさらに追い詰めていきます。
「まず、通勤中の事故だからと、しつこく労災を使うように言われました。会社に手間をかけるので断っていたのですが、『労災を使うと最終的に受け取れる金額でメリットがある』といった旨を言われ、承諾しました。しかし後になって、結局は保険会社が得するだけだったんじゃないかと。本当に騙された気分です」
さらに、賠償金の提示内容にも納得がいかなかったとIさんは続けます。
「物損事故の時は10対0で話がまとまったのに、人身事故の交渉になった途端『あなたの過失が1割あります』と言われました。話が違うじゃないかと。それに、病院だけでなく接骨院にも70日ほど通っていたんですが、その分がきちんと慰謝料に反映されていないんです。担当者に言っても軽くあしらわれて…。もう何を信じていいのか分からなくなりました」
弁護士への依頼で事態が好転
保険会社の対応に強い不信感を抱いたIさんは、ご自身の自動車保険に付いていた弁護士特約を使い、専門家へ相談することを決意しました。
「このままでは絶対に納得できないと思い、弁護士さんにお願いすることにしました。特約があったので費用の心配もなかったです。過失割合のこと、慰謝料の計算がおかしいこと、保険会社に騙されたような気持ちになっていること、全部話しました」
依頼を受けた弁護士は、すぐさま保険会社との交渉を開始。Iさんの主張を丁寧に伝え、粘り強く交渉を進めました。
「交渉はすべて弁護士さんにお任せしました。過失割合は1割のままでしたが、慰謝料は裁判で使われる基準の9割まで増額し、休業損害の計算も見直してもらえました。最終的に、最初の提示額から120万円以上も増額されて、本当に驚きました。専門家にお願いして大正解でした」
保険会社の言葉を鵜呑みにしないで
「保険会社の担当者は、自分たちの都合の良いように話を進めようとします。『メリットがある』と言われても、鵜呑みにしてはいけません。僕のように後で騙されたと悔しい思いをすることになります。過失割合や慰謝料の金額に少しでも疑問を感じたら、絶対に一人で悩まず、示談書にサインする前に弁護士さんに相談するべきです。僕の場合は弁護士特約を使えたので、金銭的な負担なくすべてを任せることができ、本当に助かりました」