記憶のないまま巻き込まれた悲劇
「会社の打ち上げに参加した日のことです。疲れていたのか、ひどく酔ってしまい、途中から記憶が全くありません」
愛知県にお住いのSさん(50代・男性)は、そう言って事故当時を振り返ります。
「次に意識がはっきりした時には、病院のベッドの上でした。後から聞いた話では、酒を飲んでいた同僚が運転する車に乗せられ、その車が電柱に激突したそうです」
この事故でSさんは頚椎を骨折し、脊髄を損傷。四肢に麻痺が残るという、あまりにも重い後遺障害を負うことになりました。
重い後遺障害と、先の見えない生活への不安
事故から約7ヶ月の入院生活を経て、Sさんの症状は固定。後遺障害等級2級が認定されました。
「体はほとんど自分の意思で動かせず、文字を書くことすらできません。今はまだ杖をつけば少し歩けますが、この先どうなるのか。将来、重度の介護が必要になった時のことや、生活費のことを考えると、目の前が真っ暗になりました」
保険会社からは、休業損害や人身傷害保険から一部支払いがあったものの、将来の介護費用などを含めた最終的な賠償額については、具体的な提示がないままでした。
弁護士への依頼と、未来への希望を取り戻した和解
「このままでは、自分と家族の将来がどうなってしまうか分からない。その一心で、弁護士さんに相談することを決めました」
Sさんの依頼を受けた弁護士は、将来にわたる介護費用や、車椅子生活を想定した自宅の改造費用などを含めた正当な賠償額を求め、裁判に臨みました。
「裁判では、将来の介護費用などについて厳しい指摘もありましたが、弁護士さんが粘り強く交渉を続けてくれました。最終的には、納得のいく内容で和解することができ、本当に安堵しました。これでようやく、先のことを考えられるようになりました」
同じ状況で悩んでいる方へのメッセージ
「私のように突然の事故で重い障害を負い、絶望している方は少なくないと思います。しかし、決して一人で抱え込まないでください。保険会社との交渉は、心身ともに大きな負担です。専門家である弁護士さんに任せることで、精神的な負担が軽くなるだけでなく、将来の生活を守るための道筋が見えてきます。諦めずに相談してほしいです」